やりたいことがある。買いたいものがある。それなのに、お金が全然貯まらない。そんな経験、あなたにはあるだろうか?
わたしはある。しかも、「お金が貯まらない」という状況が現在進行形で続いているのだ。なんてこった。喉から手が出るほど、お金が欲しい。今、そんな日々を過ごしている。
わたしには、将来やりたいことがある。
若者、特に学生の心を支えて、学生生活に彩りと安心を届けることだ。
わたし自身が心身の調子を崩したこと、身近に不登校で悩む人がいたことから影響を受けた。そこから興味が広がったのでインターネットで調べてみたら、小中高生の自殺率は年々上がっているのだという。
そんな現実に、わたしは虚しくなった。どうにかしたい、とも思った。
そこで、臨床心理士や公認心理師といった心理関係の資格を取ろうと決意。春から通信制の大学に行くことを決めた。ゆくゆくは大学院への進学を目指している。
そうなると、必然的にお金がかかるのだ。主に、学費と生活費がかかる。いくら節約に徹して生きていたとしても。
それなのに、お金はどんどん減るばかり。生活にお金がかかっていることはもちろんだけれど、わたしが目先の誘惑に負けて、欲しいものを手に入れ続けた結果だ。自業自得。
そんなわたしの浪費癖を改めるきっかけになった本。それが、原田ひ香先生の『三千円の使いかた』だ。
冒頭、主人公の美帆にわたしは親近感を覚えた。お金について、あまり深く考えていないところに。しかし読み進めていくうちに、貯金のためにできることがいろいろあることを知った。今さらながら。
わたしがすでに実践していることがあっただろうか。
できていることはあるだろうか。
物語の世界ではあるものの、わたしは本を読みながらそう自問自答していた。
やりたいことがあるから、それに向けて貯金を頑張りたい。
やりたいことも買いたいものもないけれど、お金の使い方を考えたい。
そんなあなたに、ぜひ読んでもらいたい。
勉強になるだけでなく、笑いあり涙ありの一冊。
『三千円の使いかた』は間違いなく、わたしのお金に対する考え方を変えてくれた一冊だ。
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